マンゴスチンの急須。 |
マンゴスチンの形が好きで、つい、いろんなマンゴスチンものを買ってしまいます。
木製のマンゴスチン型の小物入れなんて、いくつ有ることやら。
そしてこの夏、バンコクへ行くといつも立ち寄るレジェンドで見つけたのが、これ。
なんてかわいいんでしょう~、と思ったのですが、
私も以前に比べて大人になったもので、
『買ったところで、こんなかわいい急須、実際に使うだろうか?』と、
かなり迷ったのですが、結局買ってしまいました。
ほんとに、かわいい・・・。
*** 昨日テレビで、『1万人の第九』の番組を見ました。
毎年、大阪城ホールで行われている、演奏会です。
これって、全国的に知られているものなんでしょうか。
でも指揮がここ何年か、佐渡裕さんです。
知られていないはずはない、ですかね。
佐渡裕さんといえば、私にとって、強烈な思い出が有るのです。
もう、10年ほど前でしょうか、佐渡裕さん指揮で、
ジャズの山下洋輔さんのピアノの、ラプソディ・イン・ブルーを聴きに行きました。
ま、そんな演奏会に付き合ってもらえそうな友達もいないので、1人で。
その演奏会当日は、風邪を引いて、とてもしんどかったんです。
仕事をしていても、しんどくてしんどくて。
演奏会も、行くのをやめようかと思うほど。
正直なところ、行くのがちょっとめんどうになっていた部分もあったんです。
演奏会の会場がちょっと分かりにくい場所だったり、
そんなわかりにくい所へ1人で行くことが、ちょっと・・・だったり、
第一、ラプソディ・イン・ブルーっていう曲、あまり好きじゃなかったんですよね。
じゃ、なんでそんな演奏会に行こうと思ったのか、というと、
佐渡裕さんの指揮、というのと、それプラス、
山下洋輔さんという、詳しくは知らないけれど、
名前だけは知っている、有名な人のピアノが聴ける、という2つの理由。
そんなもろもろを、ぼ~っとした頭で考えながら仕事をし、
一時、やっぱり行くのはやめよう、と思ったのですが、
やはり、仕事が終わると、足はホールに向かってました。
そして演奏会が始まり『あ~、生・佐渡裕や・・・。』なんて思いながら、
佐渡さんの息遣いまで聞こえそうな、ダイナミックな指揮に引き込まれ、
山下さんのピアノソロが始まりました。
お~、これがジャズピアニストのピアノね~、と思いながら聴いていたのですが、
ちょっとね、長かったんですよ、ソロが。
申し訳ないのですが、だんだん、飽きてきてしまって。
すると、風邪のしんどさを、また思い出してしまったんですよ。
あ~、しんどい、まだ終わらんのかなピアノソロ・・・なんて、
ぜいたくなことを考えていると、やっとソロ終了。
そして、またオーケストラの演奏が始まり、その演奏が・・・!
あまり好きじゃないはずの曲が、ほんとに素晴らしく聴こえ、
体を、ほわ~っと音で包んでくれるような、経験したことのない感覚に陥り、
もう、涙が止まらない、止まらない。
鼻のズルズルをガマンするのに、必死でした。
演奏会終了後、この感動を伝えに、佐渡さんの楽屋まで行こうかと思うほど、
ほんとに『感動』しました。
あんな感覚は、あれ以来、体験していません。
・・・これが佐渡裕さんにまつわる、私の強烈な思い出です。
本人以外には、なかなかわからないことなんですけどね。